【ふるよにデッキ辞書2-20】薙面(サイネ・カナヱ)

※この記事は「ふるよにデッキ辞書」の2-20「薙面(サイネ・カナヱ)」のページです。
※この記事はシーズン8のカード情報を基に書いています。(2022.12.17から執筆開始、2022.12.20にアップ、2023.1.14に加筆修正)



について

ひとことエピソード

「終幕ルート」は、とあるランダムマッチで琵面を宿すことになったときにできた構築です。氷の音や伴奏、二重奏といった琵琶特有のカードは入らず、「これ薙刀でよくない?」となりました。
カナヱは難しいメガミですが、サイネとの組み合わせにおいて終幕は動きやカードの役割がシンプルでわかりやすいです。仮面の終幕を目指す練習に適したペアだと思います。

長所

桜飛沫(裏)の達成に適したカードをサイネが持つ
桜飛沫(裏)の「このターンに5個以上の桜花結晶が一度に移動した。」は、達成回数1回で試練(物語ボードの横線部分のこと)を越えることができます。これを満たせるカードはふるよに全体のカードプールを見ても多いほうではありませんが、サイネの納5の付与カード「無音壁」は非常に優秀な役割を果たします。そのうえ全力であるため表粒立ての達成にも有効です。
また、律動弧戟の消費は6であるため、これを使用することで裏桜飛沫を用意したターンにすぐ達成することが可能です。

殺陣や明転の達成もしやすく、構想を進める手段が多い
「このターンに《攻撃》か対応が合計2回(裏であれば5回)以上行われた。」という条件の殺陣についても、八相八方振りや律動弧戟等による連撃や対応攻撃が得意なサイネにとっては達成しやすいものだといえます。また、矢印効果解決が条件の明転(表)は、見切りを使用しつつ自ターンに能動的に衝音晶を貼ることで2ターンで確実に達成でき、これも達成が容易であるといえます。このように、カナヱから見たサイネは構想を進める手段が豊富で、さまざまな手立てで構想を進められる良いペアだと言えます。

短所・注意点

完全論破ケアを怠らない
これは注意点になりますが、特に終幕ルートでは脚本化が重要な役割を果たすので、シンラやレンリを相手にする際には脚本化を逐一山札の底に戻すのを忘れないようにする必要があります。封印されたら構想カードの準備に支障が出ることが多いです。

終幕ルートではミズキの「防壁」やウツロの「虚偽」に弱い
脚本化が生命線である終幕ルートにおいて、それをいつでも止められるミズキの「防壁」はケアのしようがありません。他の構築でもきついため、三拾一捨ならば兜はBANしたほうが良いと思います。
また、ウツロの虚偽により攻撃後効果を消されてはただの0/0攻撃となり意味をなしません。納3とはいえフレア3で用意できる対応ですから、途中に振る脚本化に合わせられるとしんどく、その1Tの遅れは致命傷になりかねないので三拾一捨ならばウツロもBANをしたいところです。
1ターン目に脚本化を振るアキナの算法もケアが必要です。
このように言い出したらキリがありませんが、特にミズキやウツロ相手にはビートダウンが無難そうです。



の構築例①終幕ルート


見切り、衝音晶、無音壁、空想、脚本化、断行、封殺
音無砕氷、たまゆらふみ、ほかげきらぼし

簡易トリセツ

終幕勝ちを狙う構築です。余計なフレアを相手に与えて大型切札を用意されないようにするために、攻撃札によるビートダウン等のサブプランはありません。

<構想の流れ(例)>
明転(表)で赤3へ→鼓動(表)で紫5へ→桜飛沫(裏)で試練を越えて赤3へ→粒立て(表)で緑0へ→位置取り(裏)、または再び桜飛沫(裏)で終幕へ





自分ターン数薙面の先手の場合の終幕ルートへの動き(例)メインフェイズ
開始時の山札枚数
マリガン1T目に脚本化を手札に入れるのは必須で、矢印効果のある見切りか空想のどちらかも欲しいです。最初の3枚に脚本化がなければ3枚交換して引きに行き、できれば断行はボトムへ送りたいです。
なお、この終幕ルートは1T目に脚本化を使う形です。1/7で引けなければ全力化断行からスタートします。
1ターンめ見切りor空想で矢印効果を使いながら間合→ダスト:1、カード伏せて前進
間合8、脚本化で「明転(表)」をセット、終了フェイズに明転が進みます。
山札4
2ターンめ見切りor空想(1ターンめに使っていない移動札)で矢印効果を使いながら、ダスト→間合:1。そして次のターンに全力化断行を使いたいので、集中力と他の手札を使って可能な範囲で宿します
終了フェイズに明転の達成、右に進んで赤幕3へ。さらに脚本化をボトムに戻します
山札2
3ターンめ全力化断行、纏い宿し。追加札から「鼓動(表)」をセットします山札1
(脚本化)
4ターンめ再構成で1ダメージ。これで終了フェイズに鼓動が達成される。なお集中力2、手札4枚。
(ここからの動きはゲームの流れ次第ですが、行いたい動きを書いていきます)
無音壁、空想のようなしばらく使わないカードや集中力で纏い(前進)や宿しをします
終了フェイズに鼓動が進みます、なお次の相手ターンもおそらく再構成なので鼓動が達成されます。紫幕5、基本動作は宿し優先です
山札3
5ターンめここまでで5〜6フレアを用意することを目指します。
脚本化が引けていない確率は20%ですが、ここでは引けているものと仮定して説明を続けます。(たまゆらふみを使うと次のターンからの解説が変わってきます)脚本化で構想カードをセットします。(引けていなければ1フレアたまゆらふみを使用します)用意するのは「桜飛沫(裏)」です。
ここで5フレアのほかげきらぼしを使用、基本動作は纏い。
終了フェイズに桜飛沫が達成されて、試練を越えて赤幕3。
さらに脚本化をボトムに戻します。
山札1
6ターンめたまゆらふみで「粒立て(表)」をセット。ドローした脚本化は手札で持ち越します。
また「封殺」で適切なカード(切札・通常札どちらでもOK)を宣言しつつ展開すると良いです。
封殺が次の再構成時に巻き込まれないので、トップで全力札である「無音壁」を引ける可能性が上がります。封殺を展開した場合は4枚再構成で50%、そうでない場合は5枚再構成で40%です。
手札2枚でターンを返します。たまゆらふみ再起。
山札0
7ターンめ運良くトップ無音壁なら即展開。そうでなければもう宿し纏いするなどしてもう1ターン待ちます。
(ここでは無音壁を展開できたものとして説明を進めます)
終了フェイズに粒立てが達成されて、緑幕0へ。トップ無音壁ならばボトムに戻すカードはありません。
山札2
8ターンめ
以降
「たまゆらふみ」で達成しやすい構想をセットします。達成済からでもOKなので刺さりそうなものを選びましょう。
音無砕氷や見切りを使うなどしてうまく防御し、まだしばらく自ライフが持ちそうならば、桜飛沫(裏)をセットして、無音壁が落ちた後の再構成で引きに行くことをおすすめします。
自オーラ5と移動リソースを用意できそうならば、位置取り(裏)でも良いでしょう。
ただし、オーラ5のときに間合6以遠にされると位置取りを達成できないので、そうした場合は全力化断行で断行桜飛沫に方針転換する必要があります。
山札0



の構築例②八相コントロール&黄幕ビート


八方振り、石突、見切り、無音壁、空想、脚本化、断行、
音無砕氷、あたらよちよに、はらからのあまつそら

簡易トリセツ

こちらは黄幕に入り、攻撃カードによる攻撃を+0/+1してライフ打点を上げるプランです。
八相八方振りは2/2,2/1、石突は2/2、空想は2/2、音無砕氷は1/2、あたらよちよには2/2になります。
はらからのあまつそらで引っ張ってくる薙斬りは3/2になります。

構想の流れ(例)
位置取り(表)で緑2へ→鼓動(表)で紫4へ→桜飛沫(裏)で試練を越えて黄4へ




構想のセットについてですが、最初の位置取りは脚本化で、2つ目の鼓動は全力化断行で用意することになります。
桜飛沫(裏)は無音壁を抱えた状態で、脚本化からセットできるのがベストと思います。
無音壁により試練を越えて黄幕に入れたら、手札に脚本化が来たタイミングで「はらからのあまつそら」で脚本化→薙斬り、あまつそら→響鳴共振(対応できる攻撃切札が相手にあるなら果て果て)を引っ張ってきます。


常時+0/+1を達成できたら、あとは普通のビートダウンです。
「音無砕氷」「あたらよちよに」を適切な攻撃に合わせて対応しながら、攻撃をまとめて振っていきましょう。



の構築例③響鳴共振型・終幕ルート


見切り、衝音晶、無音壁、空想、脚本化、断行、(通常札自由枠)
響鳴共振、たまゆらふみ、(切札自由枠)

簡易トリセツ

※自由枠には守備的なカードが入りやすいです。
(例)通常札自由枠:「封殺」 切札自由枠「音無砕氷」「あたらよちよに」など

この戦型を作ったミコトの名前をとって、「センダ式」と呼ばれます。

<「響鳴共振」の採用について>
S6〜S6-2では、「ほかげきらぼし」を採用する型が一般的でした。
ですが、S7以降は基本動作がついてこなくなってしまったため、最後の構想達成に絡まなくなってしまいました。(「位置取り(裏)」を達成する)
そこで目をつけたのがサイネの「響鳴共振」です。
「たまゆらふみ」で1集中力を支払うなど、リソース消費が激しくなってしまった現カードにおいて、響鳴共振は切り札から2後退(4AP)を叩き出してくれる”魔法のカード”と言えます。
響鳴共振は「位置取り(裏)」の達成の補助以外にも、相手はオーラ3以下にしてしまうと「桜飛沫(裏)」を達成させてしまうことになるため、オーラを充分に保持する必要がない(薙面側に攻撃手段がないため)にもかかわらず、纏いや前進をする必要を迫ることができます。

以下の構想の流れの例では、相手の対応札は考慮に入りません。

<構想の流れ(例)①>
右のルートを通ります。初手で脚本化を使うパターンです。
位置取り→鼓動→桜飛沫(裏)→明転or鼓動→位置取り(裏)or桜飛沫(裏)

自分
ターン数
センダ式薙面の終幕ルートへの動き(例)①
マリガンこのルートを使う場合は、マリガン後に「脚本化」が手札に来て、「断行」が2T目に手札に来るように調整できればベストです。
1T目前進、前進(「空想」で間合を詰めてもよい)を行います。
「脚本化」で位置取りを選択、自オーラから桜花結晶を乗せてセット。
2T目前進、前進(「空想」で間合いを詰めてもよい)を行います。
残った1APで宿しをしても良いです。
ターン終了時に構想を達成し、赤幕3へ。
3T目「断行」をキープできているならば再構成をします。
まだ山札に残っているならば引きに行きます。
全力化「断行」を使用、基本動作を行ったあとに鼓動を選択してセット。
再構成をしていて、次の相手ターンでライフへのダメージを受けたら構想達成です。
紫5へ。
4T目再構成を行います。
「脚本化」or全力化「断行」or「たまゆらふみ」を使用して、桜飛沫(裏)を準備します。
5T目「無音壁」を使用します。
ターン終了時に「桜飛沫(裏)」を達成して、赤幕3へ。
6T目Aパターン
「脚本化」を引いて、「見切り」「衝音晶」が引ける場合は、明転をセットして相手ターンの終了時に達成、緑幕0へ。
Bパターン
「断行」を引いている場合は、再構成から全力化「断行」で鼓動をセットします。次の相手ターンからライフダメージを受けたり、相手が再構成したなら構想達成です。緑幕0へ。
7T目「たまゆらふみ」で位置取り(裏)をセット。
手札2枚と集中力1を使い、3後退します。
さらに響鳴共振により2後退。
ターン終了時に5後退しており、位置取り(裏)を達成して終幕、勝利です。
相手のオーラが3以下であるときは、手札と集中力を使って宿します。「たまゆらふみ」を使用して、桜飛沫(裏)をセットします。
響鳴共振を(8−相手オーラ)支払い、5以上のフレアコストを支払ったので、桜飛沫(裏)を達成してそのまま終幕、勝利です。


<構想の流れ(例)②>
これも右のルートを通ります。初手で断行を使うパターンです。
粒立て→鼓動→桜飛沫(裏)→明転or鼓動→位置取り(裏)or桜飛沫(裏)

自分
ターン数
センダ式薙面の終幕ルートへの動き(例)②
マリガンこのルートを使う場合は、マリガン後に「断行」が手札に来て、「無音壁」「脚本化」が2T目に手札に来るように調整しましょう。
1T目全力化「断行」で粒立てを選択、自オーラから桜花結晶を乗せて構想をセットします。
2T目「無音壁」を使用します。ターン終了時に構想を達成し、赤幕3へ。
3T目「脚本化」をキープできているなら再構成します。まだ山札にあるならば引きに行きます。
「脚本化」で鼓動をセット。
再構成をしており、次の相手ターンでライフダメージを受けたら、構想達成です。
4T目「たまゆらふみ」で桜飛沫(裏)をセットします。
5T目「無音壁」を使用し、ターン終了時に桜飛沫(裏)を達成、赤幕3へ。
6T目Aパターン
再構成を行い、「脚本化」を引いて「見切り」「衝音晶」が引けている場合は、明転を準備。
相手ターンの終了時に明転を達成し、緑幕0へ。
Bパターン
「断行」を引いている場合は、再構成から全力化「断行」で鼓動をセットします。次の相手ターンからライフダメージを受けたり、相手が再構成したなら構想達成です。緑幕0へ。
7T目「たまゆらふみ」で位置取り(裏)をセット。
手札2枚と集中力1を使い、3後退します。
さらに響鳴共振により2後退。
ターン終了時に5後退しており、位置取り(裏)を達成して終幕、勝利です。
相手のオーラが3以下であるときは、手札と集中力を使って宿します。「たまゆらふみ」を使用して、桜飛沫(裏)をセットします。
響鳴共振を(8−相手オーラ)支払い、5以上のフレアコストを支払ったので、桜飛沫(裏)を達成してそのまま終幕、勝利です。


■スペシャルサンクス/参考・関連ブログリンク

この記事を書くに当たって、センダさんから薙面に関する知見の個別レクチャーをいただきました。ありがとうございます。

※参考・関連ブログには過去のシーズンに準拠したページも含まれる場合があります。情報はご自身で取捨選択することをお願いします。
※参考・関連ブログは執筆者名の五十音順で並べています。

カナヱの特徴とカード評価(公式攻略ページ)

このブログでは「ふるよにコモンズ/BakaFire,TOKIAME」から画像をお借りしています。  URL:https://main-bakafire.ssl-lolipop.jp/furuyoni/na/rule.html

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