【ふるよにデッキ辞書2-4】薙扇(サイネ・トコヨ)

※この記事は「ふるよにデッキ辞書」の2-4「薙扇(サイネ・トコヨ)」のページです。

※この記事はシーズン7-2の時点で書いたものになります。(2022.7.4に再編集してアップ)




■薙扇の強み

八相で強い攻撃を打てて、ふるよに随一の対応手段の数を持つ薙と、-/1攻撃でライフを奪いながら攻撃を打ち消せる対応を構えられる扇の組み合わせ。

八相(オーラ1以下)、境地(集中2キープ)という条件を満たすことで、高水準の攻撃力・防御力を獲得できる万能ペア。

多彩なプランを取ることができ、上手く回せたら多くの相手と互角以上の戦いができる。

防御力に長けており、ライフを守る手段が多い。

対応カードが豊富で多彩なため、多くのケアを相手に強要することができる。

全てをケアした上で薙扇に勝つことは難しく、結果的に相手が「氷雨細音の果ての果て」のケアを切らざるをえないことが多い。そのためリソースの少ない対面や、ダストが枯れやすくオーラを維持出来ない対面ならば果て果てが当たりやすい。



■薙扇の弱点、注意点

眼前構築とプレイングの難度は、達人セット以降を含めても最高レベル。

すべてのカードが構築の候補に入るので、選択肢が多く、構築が難しい。

基本4柱の6組中ではプレイングも確実に最も難しく、玄人向けの組み合わせの一つといえる。

通常札の打点が細く、相手が「千歳ノ鳥」に対して有効な対応札を持っているだけでライフを取る力がガクッと落ちる。そのため通常札の攻撃カードは特別な理由がない限り全て採用したい。(律動弧戟を絡めたリーサルも、手札の赤札ありきの打点になるので、デッキ7枚中の赤札の濃度は非常に重要)


■薙扇にできること(可能な構築、小技、コンボ、シナジー等)

・3/1と-/1でクロックビートダウン

・対応札が合計で8枚(見切りを含めると9枚)あり、多く採用することでほぼ常に構えられる

・集中力1オーラ2間合3から、「詩舞」で八相になりながら効率よく後退しつつ境地を達成できる

・全力札の「無音壁」や「要返し」を使ってしゃがむことで、境地をキープでき「無窮ノ風」が再起し、「雅打ち」を構えやすい

・「晴舞台」展開中に間合2まで詰められても、その後で間合を戻す手段が豊富にある

→石突、見切り、圏域、衝音晶、響鳴共振、跳ね兎、詩舞、風舞台

・「晴舞台」展開→間合2で対応「衝音晶」→次の自ターンのメインフェイズの処理で衝音晶の破棄時効果から解決、1離脱して間合3になり晴舞台が必中する

・「圏域」と「晴舞台」を同時に展開することで、達人の間合が3になるため、3-6 -/1を当てやすくなる。

・「風舞台」で間合から得たオーラを宿すことで八相を満たしつつ、次のターンに間合に戻すのを踏み倒せる

・(薙扇に限らず扇Xで可能だが)「風舞台」と「晴舞台」を両方同時に展開することで、晴舞台が必中する

・(薙扇に限らない話だが)トコヨミラーにおいて常世ノ月を先に開けないようにしたい。先に開けて、その返しで常世ノ月を使われるとかなりしんどい

・2枚の全力札についての特記事項

要返し→ふるよに全体のゲームスピードが速くなったので、何も考えずに採用していいカードではない。序盤の折衝で有利を取りたいときや、カウンター戦略を取りたい時にしゃがみに使うカードとして採用したい(例:薙ミラー、兜対面など)

無音壁→アグロ構築相手で「久遠ノ花」のフレアが溜まる前に相手が切札攻撃を使ってくる場合は、ダストが生まれるため無音壁を貼りやすく有効。

・晴舞台無窮について

ステップ対応を落とす目的で無窮を採用するのはそこまで強くない。素直に別の後退札を通常札で採用し、他の切札を採用するほうが強い。
無窮ノ風を入れると晴舞台も採用することになるが、-/1が当たらない場合の晴舞台は枠の無駄遣いに等しく、何も考えずにこの2枚を採用することは控えたい。


■薙扇の構築例①クロックビートコントロール


薙斬り、石突、衝音晶、梳流し、雅打ち、詩舞、晴舞台

久遠ノ花、無窮ノ風、常世ノ月


・薙斬り3/1を毎巡確実に打ってライフに通しつつ、梳流しループを狙って-/1を多く振ることでライフを取るデッキ。

・対応が6枚と豊富なのもこのデッキの特徴。どの対応を相手のどの攻撃に合わせるかを適切に考えてプレイしたい

・梳流しをデッキトップに戻せるタイミングでは、無窮ノ風の攻撃後効果によるステップ対応のハンデスを忘れないこと。前方確認は大事である(フレアの使いすぎに注意)

・晴舞台展開中に間合2に出られても間合を戻す手段を持っているが、このデッキの理想は間合4-5で相手のオーラを4〜5にキープさせて前進を阻害しながら-/1、3/1をライフに通せる動きになる(晴舞台の間合で返ってきて3-6 -/1が通りやすい)

・中盤後半あたりで「梳流しをどうしても境地で振りたいけど集中力2を用意できない」という時に常世ノ月を開ける。相手の集中力が1のときだと最高

・千歳ノ鳥の圧を出して石突、雅打ちの2/1のライフ受けを迫ったりもしたいので、未使用の久遠ノ花を含めて2枚の切札を隠せていると非常に強い。

・ステップ対応を持たない相手には、無窮の代わりに千歳ノ鳥を入れたい

・久遠で蓋できるよう、ライフリードした状態で終盤を迎えることを目指す



■薙扇の構築例②りっこ千歳中距離ビートダウン


八方振り、薙斬り、石突、梳流し、雅打ち、詩舞、跳ね兎

律動弧戟、響鳴共振、千歳ノ鳥


・優秀な攻撃札を多く採用し、手数で圧倒するデッキ。攻撃に大きく寄せている

・間合2以下に潜られる相手には跳ね兎が機能する。間合0まで詰められたとしても1〜2離脱から跳ね兎をつかうことで間合3〜4まで戻れるので攻撃に苦労しない

・終盤は手札に攻撃札が4枚揃ったタイミングで、間合2から響鳴共振で相オーラを2剥がしつつ間合い4まで後退し、律動弧戟or千歳ノ鳥も絡めた連撃に繋げられるとベスト。
 相手の対応によりいずれかは止められても、響鳴共振を含めて7枚のカードで連撃できれば十分な火力になる。終盤の1/1や2/2は非常に強い

・攻撃に寄せているぶん対応での打ち消しは雅打ちと詩舞に依存するため、要所に使いたい



■薙扇の構築例③八相コントロール


八方振り、薙斬り、石突、見切り、無音壁、雅打ち、詩舞

音無砕氷、久遠ノ花、千歳ノ鳥


・サイネの八相を十分に活かせるように組んだ構築。打点は細めなので攻撃札を振るときはできるだけ固めて、使う順番をよく考えたい

・無音壁で八相を達成した状態で、見切りと音無砕氷を構えておけるとかなり硬い。

・千歳の圧を出しながら、2/1はライフに通していけるとよい。相手がオーラ3から甘えてオーラ受けしてきたら遠慮なく千歳2/2を入れていこう



■薙扇の構築例④境地クロックコントロール


八方振り、薙斬り、石突、梳流し、雅打ち、風舞台、晴舞台

音無砕氷、無窮ノ風、常世ノ月


・晴舞台が必中になるよう、風舞台を採用。間合3から同時に展開することで、次の相手ターンは間合1になり、ここから間合0に入る手段がなければ次の自分のターンに間合3以上が保障され、晴舞台3-6 -/1が必ず当たる。

・風舞台、晴舞台を両方展開するうえで問題になるのはダスト4の確保だが、無窮ノ風を多用できる構築にすることでダストを2つ(消費フレア+オーラ受け)作ることができる。

・晴舞台と常世ノ月の採用により、無窮ノ風が再起しやすい

・音無砕氷は可能ならば終盤まで隠しておきたい(千歳など他のケアを要求し、2/1のライフ受けを迫るため)


■薙扇の構築例⑤果て果て久遠両構え


八方振り、薙斬り、石突、見切り、梳流し、雅打ち、要返し

音無砕氷、氷雨細音の果ての果て、久遠ノ花


・主に扇ミラーや、終盤で使う重ための切札攻撃持ち相手、または再起する切札攻撃持ち相手に用いる。

・1巡目の基本動作は宿しを多めにして5フレアを用意し、果て果てを早い段階で構えられるようにする

・果て果てがライフに通れば勝つし、相手がしっかりケアしてオーラ5で切札攻撃を開けてきたら場合は久遠ノ花使用に切り替えてよい。ただしその切札攻撃に久遠ノ花を合わせるべきなのかはよく考えること



■スペシャルサンクス/参考ブログリンク

この記事を書くに当たって、もっちさんから薙扇に関する知見の個別レクチャーをいただきました。ありがとうございます。

【サイネ/トコヨ】クロックビートコントロール(公式攻略ページ)

ようこそ桜降る代へ(ショパンさん)


このブログでは「ふるよにコモンズ/BakaFire,TOKIAME」から画像をお借りしています。

 URL:https://main-bakafire.ssl-lolipop.jp/furuyoni/na/rule.html

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