【ふるよにデッキ辞書1-19】刀棹(ユリナ・メグミ)

※この記事は「ふるよにデッキ辞書」の1-19「刀棹(ユリナ・メグミ)」のページです。
※この記事はシーズン7-2の時点で書いたものになります。(2022.9.20にアップ)



について

良い点

①噛み合う間合において高い火力を出せる
間合4において、打擲3/2や月影落4/4などの高火力な攻撃を振れる。
他にも優秀な通常札が揃っているため、手札を揃えてフレアを用意することで、高い出力が出せるといえる。

②「気炎万丈」や「瀧河希の掌」による+1/+1が乗った攻撃が強力
メグミのカードは気炎万丈のバフが多く適用できる。気炎を貼った次のターンに生きていれば、その1ターンで多くの高火力な攻撃を叩き込めて非常に強い。
「瀧河希の掌」はユリナの攻撃にもメグミの攻撃にも乗せることができる。数ターンにわたった初手の攻撃の強化が可能でこれも強力。

③終盤に逆転できるような高い火力を出せる手段が多い
決死でメグミの攻撃を強化する「気炎万丈」、フレア7を必要とする「月影落」4/4、決死でしか使えない「天音揺波の底力」5/5、複雑難解な種結晶の移動管理を要する「結末の果実」5/5。いずれも条件はあるものの、勝負をひっくり返せる攻撃札強化や大型切札である。
これらのうち全てを採用しないということはおそらく無く、このペアでの多くの構築ではいずれかは入れることになるだろう。
相手がする可能性のある妨害次第で、どれを採用するかを考えられると良い。


悪い点

①相手への妨害手段がほとんどない
刀棹側には妨害ができるカードがほとんどなく(条件付きで基本動作を封じる「棹穿ち」や、「浦波嵐」「可能性の枝」の2枚の軽減対応切札くらい)、相手のやりたいことを通させつつ戦う展開になることが多くなる。

②レンジロックで戦う相手に対して、ほぼ対策できない
間合6以遠に延々と引きこもってくる相手に対してだと(もちろん刀棹に限らないことだが)結構どうしようもない部分がある。
クリンチ戦法については、「葦」や「棹穿ち」で対策はできるものの、そのために枠やリソースを割くため、強い連撃には繋げにくく、戦いづらさはある。

③ユリナが持つ付与札「圧気」が活かせない
「隙」がある都合上で以下のデメリットが挙げられる。
・「殻打ち」で生育2を得て「圧気」に種結晶を乗せても、ライフダメージを受けて隙を割られたら破棄時効果が失敗して、「打擲」を強く打てる効果が持続しない。
・「結末の果実」のおいて、隙のある付与札は破棄してしまうと種結晶が土壌に戻ってしまうため、「圧気」を計算に入れられない
以上より、刀棹の構築では「圧気」を強く使うことは難しい。

アナザーについて

古棹…刀棹と比べると、癇癪玉の存在により、種結晶の用意が簡単であったり、「結末の果実」に繋げやすくなっている。癇癪玉に殻打ちから種結晶を1つ乗せることで、次の自分のターンで0-4 1/-対応不可を当て、底力へとつなげるコンボがある。

心棹…殻打ちの「生育2を得る」を阿吽に乗せることで強力な効果を持続させる動きが強い。


における各カード寸評


斬→刀棹はけっこう3/2攻撃を打てるため、それらと比べると3/1は見劣りする感がちょっとある。意外と優先度は低めかも?

一閃→改めて言うまでもなく決死一閃3/2は強い。相手のステップ対応に注意して運用しよう。刀棹の重なる間合は4なので、後ろステップ相手なら交換と思って吐かせてもよさそう。

柄打ち→メグミの間合とかみ合わせはよくない。けど間合2で収束しそうな対面なら必須カードといえる。このカードを入れることで幅広い間合に対処できるようになる。

居合→刀棹は終盤になると、けっこう全力でない4/3ができるのよな…気炎打擲4/3とか、すべて萌芽状態の掌空閃4/3とか。居合1枚を採用するよりも、その枠で通常攻撃札をたくさん採用してまとめて振るのが強そう。




気迫→果実5/5の適正距離を広くすることには意義があると思う。そうでなくても打擲3-5 3/2 対応不可(通常札)とかいう攻撃を振るのにも使える。

圧気→お前…隙さえ…隙さえなかったら…!

気炎万丈→ユリナのこれ1枚+あとはメグミ、でけっこうデッキになっている。気炎果実構築も好きだが、あれは癇癪玉あってこそかなぁと思って今回の構築例紹介では泣く泣く割愛。




月影落→赤札構築のリーサルウエポン。通れば勝つし、そうでなくても相手が4/4をケアして他の攻撃がライフに通るならそれはそれ。

浦波嵐→デッキコンセプト次第だが、可能性の枝と枠を食い合う。種結晶が関わらないため安定するが終端持ちのため、棹穿ちを打てていないと相手の思考判断にラクをさせることになるかも。可能性の枝とはどちらかの採用になると思われる。果実を警戒してオーラ5をキープした相手に対して終端浦波2/-から終了フェイズ5/5がぶっ刺さったりもする。

浮舟宿→2フレア使って5纏いするよりはその2フレアで攻撃的にやりたいことを通していきたいという感じ。剣X相手に相手の禁忌負け狙いで積むかも??ホントかな???

天音揺波の底力→両ステップ対応持ちのサリヤ(Turbo Switch)やコルヌ(ポルチャルトー)等を相手にする必要がある!月影が採用できない!という際に、一発逆転の手として機能するかもなカード。コレ一本に頼ってると、オーラ5をキープされ、ケアされまくることで永遠にぶっぱできない。きちんと他の勝ち筋も用意できるデッキにしよう。





空閃→普通に広い間合で打てる2/1でも強いといえるし、果実デッキでは種結晶が5つ乗ったターンでは4-8 3/2という申し分ないスタッツのカードになる。

打擲→2/1と3/2ではぜんぜん違うため、可能な限り後者で振りたい。さらに気炎か掌の+1/+1が乗ると4/3というめちゃつよカードになる。

殻打ち→この攻撃後効果を活かせるユリナの付与がないのが刀棹の残念ポイントなのだ…。とはいえ3-5 2/1は普通に優秀といえる。

棹穿ち→後ろステップとして単間合の攻撃札への解答になるのはもちろん、気炎や掌が乗ることで2/2(両方展開中なら3/3)間合いへ、というカードになる。それも相手ターンなら基本動作封じというおまけつき。シルチャもびっくりの性能なのだわ。




葦→種結晶の乗せ方次第で1〜3後退が可能なカード。クリンチ構築への一つの抵抗手段になる。せっかく展開するならば葦には種結晶は乗せたい気持ちになるけど、そこは臨機応変に。

鳳仙花→確実な破棄時効果として畏縮をつけつつ種結晶を用意するために納1、生育0で使うのもありではと思っている。なにげに隙持ちなので果実算では納1生育1とかにしないよう注意。

野茨→遠距離レンジロックの必須パーツとされる一方で、中距離ビートダウンでは採用は見送られがち。まぁ入れたい攻撃札が多すぎて枠がないよな??野茨とかをうまく使えるのに憧れるのだ…。




因果律の根→打点補助としての1フレア1/1でもダメでないのだけれど、気炎構築で再起させて2/2として打ったりできると効果的に活用できてる感があってイイと思う。

可能性の枝→メグミの付与切札を採用する際は優先して入れたくなる。というか果実を入れるということは掌も入れるということになる。掌のバフは可能性の枝にも適用される点も見逃せない。

結末の果実→刀棹ではメグミ一柱の範囲でできることを超えない。けれど果実のデッキを組めて運用できることで戦術の選択肢に幅が出るため、知っておくことは大切と思う。メグミを全く知らなかった頃は「ほえーなんやこのロマン砲こんなんできるんか」と思っていたけれど、最近はしっかり取り回しの知識を付けて準備すればじゅうぶん実用性があるんじゃないかと思えてきた。とはいえ実戦で運用する時は未だにドキドキしますね。

瀧河希の掌→3フレアで用意できる数ターンにわたり機能するバフ。フレア軽めだから構えやすくてイイ。毎ターンなので相手のターン中のこちらの対応にも乗るのが嬉しい。ビートダウンはもちろん果実デッキでも使う。刀棹の確定枠といえるかもしれない。


の構築例①気炎万丈ワンショット


気炎万丈、空閃、打擲、殻打ち、棹穿ち、葦、鳳仙花
因果律の根、可能性の枝、瀧河希の掌

簡易トリセツ

ユリナのカードは「気炎万丈」1枚のみ。
それでも序盤からの攻撃が成り立つくらいには、メグミの攻撃札は充実している。

「鳳仙花」や「因果律の根」で種結晶を3つ用意し、自ライフ4から「気炎万丈」を展開。
気炎自身の使用時の萌芽も合わせて4つの種結晶を「気炎万丈」に乗せて、「因果律の根」を再起させて次の自分ターンでのリーサルを狙う。
返しのターンで可能性の枝が3/1かつオーラ3軽減で打てるのも優秀。
打たなければ次のターンに再構成から決死に入ってから3/2としての打点にもなる。

気炎に加えて掌も展開(種結晶は1つでもOK)することでさらに+1/+1とできる。
以下は理想手札からの具体的なダメージ例。

ハンドに棹穿ち、空閃、打擲、殻打ちを持てていて、
掌展開(自身の使用時の萌芽で生育1)、棹穿ち3/3間合へ、空閃3/2、打擲4/3、殻打ち3/2、因果2/2、可能性の枝3/2。
さすがにこれだけのダメージを捌き切ることは難しい。

入れ替え案

フレアを12ほど確保できる対面なら、掌を「月影落」に変えることで確実かつ強力なリーサルを取れる打点となる。
フレアを吸ってくるハガネ対面、またはフレアを落としてくるサリヤ対面や、そもそもフレアが生まれにくいウツロ対面では月影は非推奨。要求フレアの少ない因果律・可能性の枝・掌がおすすめされる。


の構築例②赤札ビートダウン



斬、一閃、柄打ち、打擲、殻打ち、棹穿ち、鳳仙花
月影落、因果律の根、瀧河希の掌


簡易トリセツ

ユリナとメグミの攻撃札が半々に入った、シンプルな赤札ビートダウン。
月影落が通る相手への選択肢になる。
打擲3/2を振れる場面は行きがけとリーサル時になる。
想定としては、掌展開中に棹穿ち2/2間合へ、から間合4−5の打擲3/2に繋げる動き。
1-5と幅広い間合に対処できる反面、まとめて赤札を叩くには棹穿ちが必須パーツになる。
この構築に限らないが、相手に応じて柔軟にカードを入れ替えたい。

なお、鳳仙花は畏縮をつけつつ種結晶を用意する目的で採用している。

入れ替え案

クリンチ戦法が予想される相手には、鳳仙花を「葦」に変えることで対処したい。
また、そうした場合は掌で攻撃を強化するよりも「浦波嵐」で軽減を必要とすることがありうるので、柔軟に考えていきたい。攻撃札は何を採用するかも、対面や好みに応じて変えていこう。


の構築例③果実デッキ



一閃、気迫、空閃、打擲、棹穿ち、葦、鳳仙花
可能性の枝、結末の果実、瀧河希の掌

簡易トリセツ

果実のターンに強力な攻撃を前座に叩きつけて、5/5をライフに通して締めることを目指す構築。
葦、鳳仙花、結末の果実、掌の4枚によって果実算(下の表を参照)を行なう。
結末の果実の上の種結晶が5枚になっているターンは、必然的に空閃と打擲は3/2になっている。決死ならば一閃も3/2となっていて、いずれか2枚が手札に入っている状況を作りたい。
間合が前寄せになることを想定して「気迫」を採用。間合2から離脱して「気迫」を使うことで集中力を得つつその集中力で後退、果実で生成される攻撃を距離拡大(近1)して適正距離4-5 5/5とできる。



入れ替え案

相手にステップ対応がないならば、間合5で終端「浦波嵐」2/-でオーラを剥いでからそのまま終了フェイズに入り、「結末の果実」5/5をライフに当てていくことができる。
ステップ移動先がわかっている相手にならば、気迫を先に適用しておくことで適切に対処しやすい(たとえば後ろステップ持ち相手なら間合4で浦波嵐を打つ、など)。
その場合、「浦波嵐」は「可能性の枝」と交換。


■スペシャルサンクス/参考ブログリンク

この記事を書くに当たって、ワタゆたさんから刀棹に関する知見のアドバイスをいただきました。ありがとうございます。

※参考ブログには過去のシーズンに準拠したページも含まれる場合があります。情報はご自身で取捨選択することをお願いします。

メグミの特徴とカード評価(公式攻略ページ)
田舎ミコトの果実デッキ紹介(ユリナA/メグミ)(ワタゆたさん)

このブログでは「ふるよにコモンズ/BakaFire,TOKIAME」から画像をお借りしています。
URL:https://main-bakafire.ssl-lolipop.jp/furuyoni/na/rule.html

コメント

このブログの人気の投稿

【ふるよに】デッキ辞書一覧ページ

【ふるよにS8】初級者ミコトが考える S8オリジンメガミペア 総合評価表(強度・相性+扱いやすさ)

【ふるよにデッキ辞書2-20】薙面(サイネ・カナヱ)